先日sawame_ja氏と話をしていた時に「マギカはTRPGではよくある光景っぽい」といった話をされ、「それだ!」と開眼、そこから発展して妄想した内容を書き連ねた。
「魔法少女まどか☆マギカ」に関する完全なネタバレを含んでいるので、視聴していない方が以下を読む際には注意されたい。是非本編を見てから読むことをお勧めする。
一般的な言葉と混同しやすいゲームのルール単語にはなるべく『』を付けて表記している。シノビガミを知らない方は「そういったルールがある」程度に認識してもらえれば問題ないはずだ。
・発端(あるいはメタゲーム)
GMがTRPG「シノビガミ」でのキャンペーンセッションを立ち上げる。プレイヤを募るも、キャンペーンに追従して継続的に都合が合いそうなプレイヤは3名のみ。事前に特殊な世界観でのキャンペーンであることを説明し、あらかじめキャラクタを作成しておいてもらう。
ここでGMは第一セッションでの「仕込み」を思いつき、もう一人のプレイヤに声を掛ける。
集まった4名のプレイヤを便宜上
PC1 桃(鹿目まどか)
PC2 紫(暁美ほむら)
PC3 青(美樹さやか)
PC4 黄(巴マミ)
とする。
・第一セッション
ハンドアウトが配られた後のGMの第一声は
「全ての魔法少女は、忍者相当である」だったはずだ。
なお、このキャンペーンの特殊ルールとして
「『忍法』相当の魔法はNPCキュウべえとの契約前には使用できない」
が提示される。同時にPC2暁美ほむらとPC4巴マミは契約済であることも提示。
『導入フェイズ』(本編第一話相当)
『マスターシーン』
鹿目まどかの夢のシーン。
開始から不穏な冒頭が表現される。登場PCはほむら、まどか、NPCのキュウべえ。
ここで既に『秘密』を持つ重要NPCであるキュウべえの描写がなされる。NPCキュウべえの『使命』は「魔法少女を増やし、魔女を駆逐すること」である。
加えてボスとして『プライズ』である「グリフシード」を持つNPC「魔女」が登場することも提示される。NPC魔女の『使命』は「一般人を巻き込み、眷属を増やす」である。
続いて日常。
PC1鹿目まどかシーン。登場指定はPC3美樹さやか。
学園での平和な日常を描写。
PC1『使命』は「日常を失ってはならない。魔法少女にならないこと」
PC2暁美ほむらシーン。登場指定はPC1鹿目まどか。
謎多き転校生として登場。まどかに対する関係も描写。
PC2『使命』は「PC1鹿目まどかを助け、『クライマックスフェイズ』で『脱落』させないこと」
PC3美樹さやかシーン。登場指定はPC1鹿目まどか。エキストラ志筑仁美。
日常を描写。PC1鹿目まどかとPC2暁美ほむらの関係性の再確認。夢での情報を共有。
PC3『使命』は「日常を失ってはならない。魔法少女にならないこと」
PC4巴マミシーン。登場指定は他PC全員。
急展開前の描写として、PC1鹿目まどか及びPC2美樹さやかがNPCキュウべえと邂逅するシーン。
PC2暁美ほむらのキュウべえに対する攻撃に、他プレイヤが驚く。
(この攻撃はおそらくフレーバー戦闘で、ルール的処理はなかったものと思われる)
他プレイヤ「え、本当に攻撃してるの?」
紫「いや、そうするしかないから」
といった会話から、PC2暁美ほむらの『秘密』に関係しそうだという空気に。
現役魔法少女としての戦闘を他PCに公開するPC4巴マミ。(この戦闘もおそらくフレーバー)
同じく現役魔法少女であるPC2暁美ほむらとの確執を見せ、キュウべえを助けてシーンを閉じる。
PC4『使命』は「他PCを助け、魔女を自分の手で排除する」
(ルール的補足として「『クライマックスフェイズ』で自分の与えたダメージで魔女を『脱落』させる」といった指定があった可能性が高い)
桃「これクライマックスどうやって勝つの?」
青「回避はできるけどクライマックス脱落は確定か。どうやって活躍しよう」
紫「イニシアチブ遠くから『感情修正』撃ちまくる砲台になればおk」
一同「なるほど」
紫「まあそれでも負けそうになったら契約で」
『メインフェイズ』第一サイクル(本編第二話相当)
PC1鹿目まどかシーン。登場指定はPC3美樹さやか、PC4巴マミ。NPCキュウべえ。
『導入フェイズ』の流れを受けて、その後の魔法少女の解説や情報交換をするための『ドラマシーン』を進行。PC3巴マミ宅でのお茶。(1巻シーン表で6「優しい時間」を振ったと思われる)
PC1鹿目まどかは、各員が『感情』を獲得しておいたほうがいいと判断。PC3美樹さやかとの『感情』を獲得する。(おそらくPC1→PC3『憧憬』PC3→PC1『友情』だろう)
PC3美樹さやかシーン。直前のシーンの流れを受けて、そのままの登場指定。
PC3美樹さやかには(PC1鹿目まどかと同じく)まだ戦闘能力がないこともあり、必然的に『ドラマシーン』に。
PC1鹿目まどかと同じ判断から、PC4巴マミとの『感情』を獲得。(PC3→PC4『憧憬』PC4→PC3『共感』と思われる)
PC4巴マミシーン。直前のシーンと同じくそのままの登場指定。
直前の判定を鑑みて、プレイヤレベルの相談。PC3美樹さやかが自身を戦力外であることをほのめかしている会話から、PC4巴マミはPC3美樹さやかの『秘密』の獲得を選択する。PC3美樹さやかの『秘密』は
「あなたは入院中のバイオリニストである上條恭介(エキストラ)に恋をしている。魔法少女になってでも彼を助けたいと考えている」
であった。PC4巴マミは、『使命』ではない以上、この『秘密』にはルール的強制力がほとんどないと考え、PC3美樹さやかとの共闘が可能だと確信する。
PC2暁美ほむらシーン。登場指定は他PC全員。
学園屋上での対話のための『ドラマシーン』
PC1鹿目まどかに対する警告を発するPC2暁美ほむら。PC4巴マミは牽制のために一人離れた場所に登場し、見守る宣言。PC2暁美ほむらは、のちの『使命』達成の補助とするべくPC1鹿目まどかとの『感情』を獲得する。(PC2→PC1『共感』PC1→PC2『不信』であろう)
『メインフェイズ』第二サイクル(本編第二話相当)
『マスターシーン』
ふらふらと歩いてビルの屋上から飛び降りようとする女性の姿が描写される。
PC1鹿目まどかシーン。登場指定はPC3美樹さやか、PC4巴マミ。
ファストフードでの合流から、実際の敵である魔女捜索への実地見学までの描写。
PC4巴マミが、自分たちを魔法少女に勧誘しているような挙動をしている。これに裏があるかどうかを確かめるため、PC1鹿目まどかはPC4巴マミの『秘密』を獲得することを選択。PC4巴マミの『秘密』は
「あなたは一人で闘い続けることに恐怖している。あなたには【自分の志を後輩の魔法少女に伝え、自身の恐怖を取り除くこと】というもう一つの『使命』がある。両方を満たさない限り使命達成とみなさない」
であった。この秘密はPC1鹿目まどかと感情を持っているPC2暁美ほむらとPC3美樹さやかにも『情報共有』され、公開情報となった。
場は騒然とする。PC2暁美ほむらは既に魔法少女であり、この『秘密』の条件を満たせるPC1鹿目まどかとPC3美樹さやかはどちらも『使命』が「魔法少女にならないこと」である。シナリオの段階で両立しない。GMの思惑に不穏なものを感じつつ、プレイヤ桃と青はPC4巴マミに対するPC間戦闘があるかもしれないと思いはじめる。
PC3美樹さやかシーン。直前のシーンを受けて、登場指定は同じPC。
ここでPC美樹さやかは『情報共有』を利用するべく、魔女の『居所』を獲得する事を選択。GMに許可を求め、NPC魔女がシーンに登場。第二サイクル冒頭のマスターシーンで自殺しようとしていた女性を助け、魔女の仕業であることを確認した。
この『居所』は『情報共有』によってPC1鹿目まどかとPC4巴マミにも同時に獲得され、続くPC4巴マミシーンに即座に戦闘に入れる。PC間戦闘があるかもしれないことを受け、先に早めに魔女の戦力を削いでおきたい思惑もあっただろう。
PC4巴マミシーン。直前のシーンから登場指定は同じPC。加えてNPC魔女。
直前のPC3美樹さやかの行動を受けて、得られた魔女の『居所』を利用し『戦闘シーン』を開始。戦闘能力をもたないPCがいる事を鑑み、PC4巴マミは戦闘開始早々に『奥義』(クリティカル)を使用して魔女を『脱落』させる。(フレーバー(本編)的には倒しているがデータ的には第三話の魔女と同一NPCである)
この戦闘の勝者はほぼ自動的にPC4巴マミ。彼女は『プライズ』グリフシードを獲得する。
PC2暁美ほむらシーン。戦闘直後の3人にPC2暁美ほむらが合流する形で開始。
PC2暁美ほむらはのちにPC4巴マミとの戦闘になる可能性を考慮し、彼女の『居所』を獲得する事を選択。同時にPC4巴マミのプレイヤの協力も得て『プライズ』グリフシードをめぐるロールプレイを巧みにまわし、自身の『秘密』に『プライズ』が絡んでいないことをほのめかす試合巧者ぶりを発揮する。
『メインフェイズ』第三サイクル(本編第三話相当)
PC3美樹さやかシーン。登場指定はエキストラ上條恭介。
自身の『秘密』である恋愛感情をロールプレイで描写するシーン。ここでプレイヤは
青「画面に出てこなくていいので『シーン』に出てください」
とNPCキュウべえを追加で登場指定、受理される。のちにNPCキュウべえと戦闘になる可能性を鑑み、『感情』を獲得しておこうという挙動。(PC3→NPC『不信』NPC→PC3『共感』だろう)
青「あとは適当にイチャイチャしておきます」
PC4巴マミシーン。登場指定はPC1鹿目まどか、PC3美樹さやか。
PC4巴マミの過去、魔法少女になった遍歴を描写するシーン。
PC4巴マミはPC1鹿目まどかの『感情』を獲得し、『クライマックスフェイズ』への体制を整える。(PC1→PC4『憧憬』、PC4→PC1『共感』であろう)
PC1鹿目まどかシーン。登場指定はエキストラの家族、NPCキュウべえ。
家族との日常を描写。直前のPC4巴マミの『感情』獲得を受けて、高効率の『情報共有』を発生するべくNPCキュウべえの『秘密』獲得を選択。それは
「魔法少女は死への片道切符である。あなたは奇跡によって望みを叶えることで現世の未練を断った少女たちを、終りのない魔女との戦いに無尽蔵に送り込まなければならない」
PC1鹿目まどかは現在、他PC全てと『感情』を持っているので、この『秘密』は即座に公開情報となる。
紫「あー、いやまあ、このGMだし分かっていたといえばいたんだけど」
青「改めて言われるとグッと来ますね」
黄「キャラ的にはなんてこった状態でしょうけども」
桃「なんてこった……」
PC2暁美ほむらシーン。登場指定はPC4巴マミ。
互いにガンをつけあう演出をロールプレイしながら、『クライマックスフェイズ』への仕上げとして、空いていたPC2、PC4間の感情を埋める挙動。ロールプレイを試行錯誤し、データとしてはプラスの『感情』を互いに獲得する。(PC2→PC4『憧憬』、PC4→PC2『友情』であると思われる)
『クライマックスフェイズ』
登場指定は全PC、NPCキュウべえ、NPC魔女。
遅れて登場した演出のPC2暁美ほむらをPC4巴マミは魔法(忍法相当)で拘束。
紫「(PC4の)表の使命、すっかり忘れてた」
黄「まあ大丈夫でしょう。危なくなったら適当に演出して解きます」
その言葉とは裏腹に、順調に死にフラグをロールプレイしつづけるPC4巴マミ。元々プレイヤ黄がデータに強いうえ、他PC全員からの感情修正が飛びまくり、多少のダメージはあったものの最終的に奥義で倒してしまう。
桃「一人でやっちゃった」
黄「これ、表の使命は達成でOK?」
GM「OKです」
これでセッション終了と思っていたプレイヤをGMの言葉が襲う。
GM「では、魔女の第二段階が襲ってきます。『奥義』使用」
黄以外「ええええええええ」
この攻撃でPC4巴マミの生命点はゼロに。
桃「魔法少女になる! 超なる! 『奥義』(絶対防御)間に合うよね?!」
紫「落ち着け。黄は『死亡』宣言してない。データ的には生きてるから」
青「魔法少女になるのはセッション終わって功績点貰ってからでも遅くないです」
紫「とりあえず『見切り判定』で」
PC4巴マミ死亡がGMとプレイヤ黄が供託した「仕込み」であったことが明かされる。PC2暁美ほむらの拘束が解かれ、戦闘継続。最終的にPC2暁美ほむらは『回想シーン』を使用しないまま魔女を倒す。
この戦闘の勝者はPC2暁美ほむら。彼女は『プライズ』グリフシードを獲得するが、エピローグのロールプレイでいとも簡単にこれを手ばなし、再度アピール。PC2暁美ほむらの『秘密』はGMからの介入により、次セッションに持ち越しとなる。
エピローグ後、PC4巴マミの『秘密』のテキストを熟読していた紫。
紫「志が伝わったと思う人ー」
桃「ハイハイハイ!」
青「超伝わったー」
これでPC4巴マミを含めPC全員の『使命』は達成となり、第一セッション終了。
とまあ、全て妄想。なにやってんだ俺は。
誰か続きやってください。