「Yod’m 3D」

Posted by h-wired on 6月 26th, 2007
2007
6月 26

Yod’m 3D

フリーソフト。Mac風の動作をする仮想マルチデスクトップ。

LinuxのBerylを一目見てから、仮想デスクトップの機能だけはちょっとほしいなあ、と思っていたのだが、それが丁度いい感じでWinで実装されていたので早速導入。

ホットキー押下状態でのマウス操作でも切り換えが可能。マウスにキーを割り当ててしまい、実に快適。今まで仮想デスクトップは普段づかいにならないレベルだったのだが、これは実に直感的に操作できるので負荷にならない。画面効果の為に多少マシンスペックが必要になるが、普段からリソースを削り気味なので特に気にならないレベルだった。

2007
6月 26

読了。

正直期待しておらず、ほぼ惰性で買っていただけに読後の満足度が高かった。終始地味な調子で進む展開は全て登場人物の動機を反映しており、順番に確実に回収にあたっている。静かな調子で理詰めに進行される状況は、理詰めであるが故に派手なカタルシスは得られないが、気づきや楽しみを得たときの満足感は高い。

また、それぞれの登場人物が、各員良い方向に動機を得ており、その有り様が群像劇らしさを確実なものにしている。昔から「余計な事を描かない」事が巧い作家だと思っていたが、ここまで巧くやられるとぐうの音も出ない。正直これまでの2巻分は前フリだった、くらいの印象さえある。早く続きを。

「ザ・シューター 極大射程」

Posted by h-wired on 6月 14th, 2007
2007
6月 14

ザ・シューター

音アリ注意。
23日に見に行く予定をしていたにも関わらず、どうにも見たくて、いても立ってもいられなくなり、視聴。2回見に行く可能性が高いと予想したため。

話の構造自体は、相当原作に忠実な部類であると思う。主人公が原作より若いのと、ベトナムが関わっていないことくらいだろうか。後者は絵面を提示できるというメリットから考えても、納得のいく選択であり、良い方向の結果を出せていると思う。前者は、主人公の伝説成分が少し薄まる、といった程度か。もちろん、細かい部分も削られているが、大筋に影響を及ぼすような削り方をされている部分は少ないだろう。ただ、「同じ物語構造をした別モノ」になっている感は否めない。

シーンの視覚的な再限度が相当に高かった印象がある。原作を読んでいた時に想像していた絵面とほぼ同じものがスクリーンに次々展開されて、思わず唸った。原作描写をかなり細かいところまで気遣った結果だろうと想像する。

難点といえば、原点の動機となるべき人物が微妙に端折られて表現されていたところと、締め方。動機の人物に関しては、もう少し押し込みの強い(原作と同じ)立ち位置に置くべきだったと思う。締め方は、映画での続編を出さないつもりであるなら、こういった終わり方をせざるを得ないのかな、といった印象だが、それにしたってもう少し詳細な表現をしてほしかった。特に序盤の伏線の回収につながるラストは、余りにも簡素すぎる上に、ミステリ的な伏線回収の意味を充分に発揮しておらず、実にもったいなさ過ぎる。

とまあ、原作ファンから考えると色々と不満はあるが、それもこれも提示された具体的な絵面に黙らされてしまった。想像以上にスナイパー映画。ボルトアクションの動作音、銃声、クロスヘア、トリガするまでの息遣い、等々「スナイパーってかっこいいよね!」という全力の主張に満ちたシーンが満載で、原作未読の人はここが楽しみの主眼になるだろう。

全体でいえばかなり楽しめたし、2回目の視聴にも充分に耐える出来。原作ファンが別の「極大射程」を確認する、という意味で見に行くというのもありだと思う。2時間でよくここまでのものをまとめ上げた、という意味で称賛に値する。